調査・研究成果　PDFリスト（１）

　このリストは、（一財）砂防フロンティア整備推進機構が、筑波大学の大学院に設置した寄附講座の担当教授であった西本晴男氏が、7年間にわたる勤務を通じて取り組んだ調査・研究成果の一部である。

　講座報告書・年報は、平成22年度～29年度の7年間の寄附講座の活動報告であり、各年度ごとの年報の他七年間の活動を総括した報告書がある。

　欧州砂防調査報告書は、平成24年から29年まで欧州の砂防現場を視察・調査した活動の記録である。オーストリア、フランス、ルーマニア、ドイツ、イタリア、スイス、クロアチア、モンテネグロ、チェコと九ヶ国を訪問し、砂防工事の状況を調査したほか、重要文化財となった牛伏川のフランス式階段工のモデルとなったフランス・ユバイユ川・サニエル渓なども訪問している。
　また、東京大学の初代教授に就任したアメリゴ・ホフマンの子孫と面談したり、第3代教授で、日本人としての初代教授に就任した諸戸北郎の足跡を訪問したりしている。

　諸戸北郎博士研究会報告書は、西本氏が会長となり、東京大学の森林理水・砂防工学講座の関係者で研究会を組織し、諸戸北郎博士が残された写真や資料を中心に改めてその業績を整理したものである。写真の中には日本のみならず、海外の国々の写真もある。このうち、諸戸北郎博士 論文・写真集 改訂版（H30.3）に掲載されている写真等を使用する場合は、「東京大学農学部森林理水及び砂防工学講座所蔵」と明記いただく必要があります。

　宮内庁所蔵写真は、明治29年に発生した大災害に関する全国の被災状況写真である。旧河川法や砂防法、旧森林法制定の切っ掛けとなった災害に関する貴重な資料といえる。この資料を使用する場合は、「宮内庁書陵部所蔵」と明記いただきたい。