砂防堰堤を活用した小水力発電等普及の支援
水力発電は、風力発電や太陽光発電とともにクリーンなエネルギーです。また、エネルギー源のほとんどを輸入に頼っているわが国にとって、水力発電は貴重な純国産エネルギーの一つです。
全国的に行われた未利用落差発電包蔵水力調査『(財)新エネルギー財団』では、小規模発電(1,000kW以下)の包蔵水力が大きく、初期投資額の少ない既設砂防堰堤を活用した発電が地域のエネルギーとして、また地球温暖化防止対策として期待されています。
当機構は、県企業局や電力会社の既設砂防堰堤を利用した小規模水力発電に関する技術的な審査に取り組んできており、普及のための自主研究も行ってきました。
これまで培ったノウハウを活かして、小規模水力発電の普及に向けた支援を行います。
既設砂防堰堤等の発電活用に向けた検討と提言
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学識経験者並びに行政関係者で構成する技術審査委員会を設置し、課題をチェックするとともに解決策を審議提言します。
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<主な検討事項>
現行基準で、取水施設等を付加した砂防堰堤の安全性が確保されることが必要です。(不安定となる場合、補強等を実施するためのコストが必要となります。)
砂防堰堤に孔をあける場合、孔の大きさによっては補強対策を検討する必要があります。
土砂流出の頻度が高い流域の場合、取水構造を検討する必要があります。また、工事中は、上流からの土砂流出に対して十分な安全対策を検討する必要があります。
砂防堰堤本体及び取水施設の維持管理についても検討しておく必要があり、施設が被災した場合の費用負担等、協定を締結しておく必要があります。
古い施設の場合、施設構造をチェックするための調査が必要となる場合があります。
市町村への取組支援
当機構は、民間の資金やノウハウを活用して実施するPFI事業方式等、市町村のみなさんの多様なニーズにお応えするためのお手伝いをしてまいります。
 長野県須砂渡砂防堰堤
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 新潟県湯沢町滝沢川2号堰堤
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 長野県須砂渡砂防堰堤
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問い合わせ先 : 研究第二部
TEL:03-5216-5872 FAX:03-3262-2201 e-mail: