活動内容

@ネパールの治水砂防技術の開発及び啓発・普及に対する支援
A日ネ両国間の治水砂防技術の交流を活発化するためのセミナー・シンポジウム
  の開催
 
B治水砂防に対するネパール国民の意識を高めるための活動支援
Cネパールの治水砂防技術の発展のために働くネパール人技術者及びそれを支
  えるネパール人関係者に対する支援
D本会の事業に必要な資料の編纂及び刊行
E治水砂防技術に関する資料の収集及び調査研究(不定期)
F出版事業(不定期)
Gその他本会の目的を達成するために必要な事業
     

★@及びAに関しては、ネパールで開催される「地域防災セミナー」等に多くの会員が参加してきていると共に、JICAプロジェクトのC/P、JICA長期専門家、駐日ネパール大使等大使館関係者、ネパールにおける日本のODA事業等に関わっているコンサル・ゼネコン関係者、ネパール人留学生等によるセミナーや講演会などを開催して技術・情報の交流に努めてきている。

★Bの治水砂防に対するネパール国民の意識を高めるための活動については、特に地域の小中学校への雨量計の設置並びに百葉箱の設置に取り組んできており、1998年3月にNuwakot郡の 「Okharpauwa Lower Secondary School」に設置して以来、希望する小中学校に毎年設置してきている。2006年度末現在で16箇所(別記一覧表参照)となっている。これらの取り組みは、小中学生のみならず両親・兄弟・親戚なども含めて自然災害の発生の仕組みや、自然災害から身を守るためにはどうすべきかといった防災意識の高揚に大いに役立っているものと自負しており、今後も継続的に設置箇所を増やしていくこととしている。
 また、2000年には鹿児島県薩摩町とビメシュウォール市の交流が開始され、交流活動の一環としてネパールの子供達が描いてくれた作品のうち優秀な作品を使って、2001年度に絵葉書を作ってチャリティーバザーで販売したところ大好評であった。
  2002年度には絵画コンクールをJICAプロジェクトのモデルサイト近くの小学校の協力を得て実施し、その優秀作品をJICAが作成する防災カレンダーの図柄として提供した。
  2003年度からは、元駐日大使のマテマ氏にお世話いただき、「洪水、土砂災害の防止のため自分たちはなにができるか」をテーマに高校生の作文コンクールを実施し、その優秀作品を英訳して印刷し、関係部署に配布したところ大きな反響が有った。2005年度から3校に増やし実施している。

★Cのネパール人技術者に対する支援としては、ネパール人技術者がNGO活動に取り組む場合や、各種の学会等に参加することを奨励するため、参加費等を支援してきていると共に、治水砂防に関するJICAプロジェクト(DPTC,DMSP)に関わったネパール人技術者のOB会の運営を支援してきている。

★その他出版関係では、1996年7月の大災害が発生した当時のチーフアドバイザーであった大井英臣氏が被災地を訪問し被災者の生の声をまとめた「被災地の人々」を発刊し、被災地の悲惨な実態を会員のみならず広く日本国内の関係者に情報提供した。

★また、2002年度には当交流会以外が行うネパール国内における治水砂防に対するネパール国民の意識を高めるための活動等を支援するため「助成基金」を設置した。基金は1,000,000円であり、その利息収入の範囲で応募者に対する助成を今後開始することとしている。

★その他毎年、会員の協力を得て、日本のカレンダーを長期専門家に送り、関係者に配布するなど、有効に活用してもらっている。